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通訳という仕事について


ある中学校の生徒さんから通訳という仕事について訊かれました。 進路について調べているとのことでした。以下、その返信メールを基に編集したものです。

通訳者になったきっかけは何ですか?

最初は通訳とは関係ない仕事をしていました。

最初に就職した会社で海外に行くことが多く、最初のうちは必要に迫られて外国語でのコミュニケーションを勉強していましたが、コミュニケーション・スキルが上がってくるにつれ楽しくなり、精進しようと思うようになりました。 その結果、通訳として仕事ができるレベルに達し、自分の職業の1つとして通訳がレパートリーに加わりました。

働いていてうれしいと思うことは何ですか?

国際会議やビジネスが成功してお客様から感謝されること。それと、仕事を通して色々な知識や経験が増えること。普通だったら知ることのできない内情まで知ることができるのは役得とも言えます。

働いていて大変だと思うことは何ですか?

事前準備と本番でのプレッシャーと疲労ですね。

実際のところ、通訳者は万能ではありませんので、通訳の仕事が依頼されてから依頼内容に関して必死に事前学習し、それから本番に臨みます。この事前学習して本番に備えるのが、かなり大変です。

もっとも、親戚にバスガイドがおりますが、それも似たようなもので、案内する場所が決まったら、必死に史跡に関する知識などなど、様々なことを事前学習して本番に備えるという姿をいておりますので、事前準備の大変さというのは、通訳だけでなく、多くの業界に共通したことなのかもしれません。

本番でのプレッシャーは、先に書きましたように事前準備はするものの、やはり、想定外のことが出てきます。時として話がスムーズに理解できなかったり、適切な言葉が思い浮かばなかったり、数字の計算でとまどったり、諸々の危機がやってきます。

それに、通訳というのがかなり脳を使う仕事で、疲労した状態になると、普段だったらそれほどでも無いことが難しく感じられ、まるで泥沼に足をすくわれて前に進めないような感覚になることもあります。(なので、同時通訳などの場合は複数の通訳者が交代しながら、同じ通訳者に負荷がずっとかからないように工夫している)

やりたい仕事をするために中学校でどんなことを頑張ればよいですか?

まず、視野が広くなるように、色々なことに興味を持つように心がけると良いと思います。異文化に興味を持つこともその1つとして大切ですし、一見、関係ないようなことでも、後々役立つことが多々ありますので興味を持つようにしましょう。

通訳は、色々なことを聞いて、他の言葉で話さなければなりません。専門分野やその場の状況や脈絡によって使われる言葉(用語)が変わってくるので、それらを聞いて理解しなければなりませんし、他の言語で話す際も、適切な用語を使うよう心がけなければなりません。

先に書いたように、通訳者は、通訳の仕事が依頼されてから依頼内容に関して必死に事前学習してから本番に臨む訳ですが、その際、色々なことを、ある程度知っていれば見当をつけやすく、それに、色々なことに興味を持てる「脳」になっておくことで、ストレスを少なくして楽しく仕事ができるようになります。


あとは、つきなみですが、英語とか外国語の勉強を熱心にすることですね。 中学校レベルの学習量では、なかなか外国語でコミュニケーションすることは難しく、その結果、多くの人が積極的な学習を諦めてしまうのですが、これを諦めないでコツコツ粘り強く、中学を卒業してからも勉強していくことが大切です。 中学校レベルの勉強は基礎として非常に大切ですので、大変ですが「継続は力なり」ですので頑張ってください。



尚、通訳者や翻訳者が自己紹介できるサイト「翻訳・通訳の達人」の通訳者一覧表にある通訳者の名前をクリックすると、それぞれの通訳者のプロフィールが表示されます。そのプロフィールの中の項目の1つに 「通訳者になった理由」 というのもありますので、参考になるかと存じます。



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